2010-01-01から1年間の記事一覧

くつがえされた

「それでも、生きていくことが大切なんだ」と言う。主語なんて要るまい。私が何度も何度もこの言葉に引っかかり続けているのは、自らに与えられた環境、特質、歴史、生活、欲望、その他もろもろをひっくるめて我々が呼びならわす「生」が、決して答えとして…

海炭市叙景・チラシより

わたしたちは、あの場所に戻るのだ。 2010年冬に公開される『海炭市叙景』のコピーには、こうある。この映画に付随するのは、原作者佐藤泰志の「不遇」、スチールに映る加瀬亮と谷村美月の薄暗から左方を見つめる、不安と哀しみの入り混じったような虚ろな表…

「足りない」のは何か

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101208k0000m040122000c.html 「やっぱり何か足りない感じ」と石川都知事…彼はもう、名前間違ってるくらいでいいだろう。「何か足りない感じ」、それは男女という関係が全てを充足させていると信じているからそんな…

よしなしごと

指示代名詞や指示語を使って、あたかも自分が特定のものを意識していると思いこませている。「それは」「その」…そこで指していると思っているものはどこにもない。「想定している」だと?いつも屁理屈を捏ねては正当化しようとする。誰も支持していないのだ…

12月第1週

「その、何も決めないこと、居場所を二つに分けていること、夜中に飛び起きること、その人から突き放されること、それがあなたなんです。『困る』のがあなたの生き方なんです。いいじゃないですか。ぼくはあなたが困り続けるのを断固支持します。」 引き裂か…

11月第4週

「いつまでかかってるの?私、7月までに、って言ったよね。あれから何の結果も出してこない。聞いてばっかり。何もやる気なかったんじゃないの?波風立たないようにじっとして。もういいよ。やらなくていい。私がやる」と…。 きた、と思った。いずれ言われる…

この日のこと

あと少し、自分を追いつめれば何かが生じるかもしれない。一つの責めを契機に落ち込みが酷くなり、以来3日間の胃から心臓に掛けての差し込み、そして立ってもいられぬほどの焦燥感と恐怖、そして永遠にも思われる日々が続くことへの絶望。それでも立ち、歩き…

「意思が状況を凌駕する」か…。自身が自身である根拠を自らの意思に位置付け、それを頑なに守ろうとすれば、状況の正確な把握からは確実に離れて行ってしまう。おそらく、こちらに主導権を置き続けている限り。この数ヶ月間は、自分が知らずに依って立つもの…

世の端から

私は当たり前のつもりでいるのだけど、ここで自分の嗜好へ指向し、試行としての思考を書き続けている、ということを忘れてしまいそうになる。つまり単なる中二病の知識オタが自己満で文章書いているってことで、読者というのをあまり想定していない。ノート…

流動的、非-主語的

今日、どのように考えても、実践における文法は極めて動詞的なものだ、と思えて仕方がなかった。いや、非-主語的と言った方がよいのだろうか。…する、ということによってのみ行動が成立する、と。そこで、それは何々だ、と名付け、分析・解釈を行ったところ…

方法・その一

これらのことはいずれ時が来れば身をもって知ることになるだろう。私はそれを言葉という比較的強度を持ったものに託し、先に委ねる。ある場においての論理は、他の場における論理でもある。これは政治的な意図の元でなされる物言いではない。すべてそうなっ…

『2001年宇宙の旅』、あること。

昨日の映画は、本当に恐るべきものであった。1969年に上映され、以来傑作と呼ばれる作品群に並べられてその名をとどろかす『2001年宇宙の旅』。今までこれを見たことのない私は、本作はハードSFの最高峰であり、徹底的に仮想された世界を論じ果てたがゆえに…

以下は混乱に陥った1日と、それを書き連ねた今の記録である。 ――このままでいいはずがない。このままで許されるはずがない。私はいつも、許されるかそうでないかを基準にしてやってきた。今も、そうだ。何もないところで、だれも責めもしないのに今の自分の…

第3教室 第5話

モーニング・ツー。第3教室はこれで5話目を迎える。作者・田口佳宏氏は息も漏らさぬようにイメージを絵に凝縮させて描いていく、と4話目で呟いたのだったか。回を重ねるごとに、絵は洗練されているようだ。作者は絵の技術向上のためにイメージを凝らしている…

核心、真の名

以降覚書。外縁をひたすらなぞり続けること。それは、核心に敢えて触れずにいること。しかしひたすらに、その派生的な事柄に言及し、それが何かを付随的な観点からしか述べないこと。すると、実際に核心に触れずとも、核心への意識を持ちながら語り続ける意…

天竺

突然胸をかきむしりたくなるような衝動にかられ、いったいそれが何だったのかを問うこともできず、焦燥感にも似たその体験は、時折眉間から胃袋の間を去来しては消えて行く。フォーカシング(Gendlin,E.T.)にも似たその思索行為は、私の嗜癖にもなっているよ…

「めしくうな」、と。

別に何も食わなくていい生命体になりたい。道徳的にではなく、食べることがうっとうしいというか、なんでこんなことでわずらわされるのかと思うとやりきれない。食べ物に金を使うのも理解しづらい。いずれ排出されるものだと分かっていながら、なぜ金を使う…

再開(リハビリ)

試験前だったので雑文書きは控えていたが、徹夜したあたりから調子が悪い。思考が狭まるような感じ。まったくこまったもので、自己批判的な印象からしかものを考えられなくなっている。たとえば「君から体力を取ったら何が残る」云々、中二病がどうとか、社…

遠く離れた私たちへ

それが何を意味しているのか、今では分からない。私が今まで見てきたもの、感じたもの、全て自分の中に残って、私のものになっているのだけど、あまりにも身近すぎて、それは「私」というものとしてここに……たぶんここにあるのが、あの……何だったのだろう………

観たくなって病気

(以下再開。久しぶりに映画を観たい映画を探しているとこんな感じで空も白むがごとき勢いで時間はたっていくのかもしれない←文法がくるっている。もうだめだ) いいところでいいブログを見つけた。シネマトピックスオンラインも洗いざらいチェックするとい…

観ていない映画たち

とっくの昔に上映終了している映画に限って、「ああ、見とけばよかった!!」と腹が立つのはなぜだろうか。逃した魚は大きい、というやつなのだけど、取りあえず今回は「インセプション」と「ベスト・キッド」、「キャタピラー」と「ミックマック」だけは必ず…

「暗黙知」

こちらが当たり前に思っていることを、さも貴重で新しい発見のように指摘しているのを見ると、なんとも言えない気分になる。たとえば「配慮」に関して、その人が実際に望む「裏の気持ち」を理解し、それにそって言葉掛けをすることが“我々には重要なことだ”…

今日は無理の日だった

テンションが全く上がらない。上げないのは自分自身で決めたことなのだけど、さすがに本さえ読めなくなるとは思ってもいなかった。現実的対処のために緊張は最高になり、それしか考えられなくなる。急性期の方が、異常なまでに体を椅子にもたせかけている意…

ロックか、そうでないのか。秩序に対して過剰反応し、打倒することを夢見ても、いつの間にかその時代自体が夢物語のようになり、守ることがどうたらこうたら、舐めてんのかと思うのだけども、なぜそうなるのかをもう少し考えてみたい。考えなくてもいいけど…

つまり、私が気にしているのは

そろそろ耳鳴りがするころ。夏から秋にかけて私のあたまはびみょうに混乱する。 ヒマがあれば音楽を最大でかけ、頭に響く電子音で感覚がビリビリ震えるような体験を好んでするようになっている。 他の人たちが言うように、秋はいろんなことができる季節だと…

繰り言

それでも、私は同じことを言い続けよう。体験、イメージ、超越性。 観念的だ、と何度も言われてきた。想像の域を出ない、と。「ナマ感」がないというのだ。確かに、それはどうしようもなく私に足りないものだ。だから、このまま考えに考え抜くことが出来るか…

秋口

「それなんすか?」と聞かれた。何と答えればいいのか? >>1 オナニー日記でおk これでいいと思う。妄想ほどの強力さも持っていない。「思考実験」なんて呼ぶのもいいだろう。中二臭い。知性で自尊心を隠しているのがはたから見ると良く分かるというか、キ…

振り返り先週

先週は特に(なぜか)毛孔が開きすぎた。自分で開いたのだけど、また運動をしないと頭の方が激しく混乱し始める。その先を見たいとも思ったのだが、さすがに立ち眩みでぶっ倒れそうになるというか、倒れて動けないくらい消耗していたものだから、これはやばい…

口烏口乎

さあ、さあ、いかにもその場におわすのは、烏賊と鰯の棟梁と、さても麗し潤目鰯。ほうぼう見ても魚の目だらけ。この綿取りて、啄ばまれよう。さかしらはしりて犬の日に、決めごとなすが愚かしさ。見るも見ぬとも知らぬ瀬に、石を投げては誰かに当たり、駒の…

「あなた」への罪

度し難い行為によって人に害なしてしまった時、あるいは与り知らぬところで厭われるべきことに絡んでおった時、苦しいほどに胸を鷲掴みにされるような思いに襲われるのだ。かつて10年前後の昔だが、日々これに苦しめられ、身動きとれなくなっていたことを思…