12月第1週

「その、何も決めないこと、居場所を二つに分けていること、夜中に飛び起きること、その人から突き放されること、それがあなたなんです。『困る』のがあなたの生き方なんです。いいじゃないですか。ぼくはあなたが困り続けるのを断固支持します。」
引き裂かれる苦しみ、何事も捨ててしまうことを恐れること、私にとってそれは余りにもつらく思われる。しかし、それに対してその場凌ぎの屁理屈で身を守るのではなく、そのような来歴をたどってきた自身がまぎれもなく自身であることを受け入れること。妥協するようで、あるいは何かを忘れてしまうようで恐ろしいのだが、しかしそれを受け入れることで、もしかすると私は今まで進めることができなかった足を先へと向かわせることができるかもしれない。
「まるで別のことをやったからといって、今までのことを全部忘れてしまうことはないんです」