日記

もろさ

人格基盤のもろさ、をよく思う。私の、ではなく、あえて「私たちの」だ。 対人関係におけるスキルと感情のかみあわなさは、この「もろさ」を浮き彫りにする。ほんの少しの言動が自らを落ち着かなくさせ、何気ない一言が相手や自分を動揺させるのであるならば…

備忘録。夢、行為

時間の余裕もなさそうなので、備忘録として残す。 日曜の夢、アニメ映画の予告編を見ている。押井守か今敏かの絵柄。粗い木造の壇上で、隠者のようなフードを被った筋骨隆々の男が両側に囚人を従えて立っている。後方から鳴り響く重低音のビートに合わせ、手…

トリガー、書く動機

いつも、記事を書きこむ段階になって初めに思い浮かぶ言葉は、このところ決まっている。「分からないことがある」。 今回はこれをなるべく無視して、述べていこう。 書く、ということには何かしらの「引き金」が必要なのだ。以下は相も変わらず認知心理学ま…

禁煙中止以後

http://d.hatena.ne.jp/obsessivision/20100531 痛み、から思いいたること。あいかわらず、朝の頭痛を愛している。それがなければ不安にさえなる。 朝のタバコで若干体調を損ねて。それから、その気分の悪さを元手にいろいろなことを考える、というのが毎日…

身体感覚から

気付いたら、自分の口の周りがにちゃにちゃしていて、なぜかやたらに不快で、自分がいったい何をしているのか、というかここはどこでいつなのかさえも分からなくなる一瞬があった。それは発見的な出来事だった。 いままでもやもやとした感覚の中に、たとえば…

自己嫌悪中毒

閉鎖された空間に居続けるのが辛い、と感じた。頭では優先順位の高い方ではなく、それ以外のどーでもいいことばかりに気を取られてしまうのがきつくて、禁欲生活ではないけど、何とかならんかと頭を抱えておったわけ。けっこう本気だったんです。んで外に出…

奥歯さん

良く分からないことが多く、ここで一人いる分にどうしても焦燥感がある。なぜか、知らん。昔からだ。たとえば「置いて行かれる」という焦り。自分が何もしていない間に、皆が行ってしまう。これを、こらえるのではなくかみしめること。自らの状況を現実的に…

自己愛

思弁的でしかない物言いに、彼はどのように反応するだろうか。私の文章に「あんな観念的なもの」と一蹴した彼は。彼の言うことも分からないではない。思弁的でしかない物言いは、極めて自己愛に満ちていることが多いからだ。自分を言葉によって飾る、極めて…

受肉

理屈よりも体感が先立つのであれば、創世記に描かれる人間の誕生もまたドグマティックなのだろう。女性は男性の肋骨より作られたという。骨は論理であるとすれば、受肉が先立つのではないか。もっとも、ここではキリスト教的論理展開を目指すのではない。厳…

脈絡を付ける面倒さ

面倒であることの一つに、脈絡付けがある。理屈立てとも言う。何何がどうであって、しかるに是是がどうこう。ゆえに云々。そんなもの、やっているだけで日が暮れる。意味を為さない羅列を見せ掛けの意味付けで彩ろうとして、結局当初よりも色褪せた姿しか描…

去来する夢

朝、去来するいくつかの夢。 ・二つの口を持つ者。一つは腹から、あるいは胴体や内臓から人々の言葉を吸収できる口。即座に相手を捉えられる。しかし、彼が上の口で人の言葉を理解しようとするとき、我々と同様に頭を巡らせ、非常な時間を要する。 ・家族間…

作業の方法

8/11-15の古本市。数多の本を眺めていれば、おのずと鎮まるものもある。 諸氏が各々異なる言を提げ、名も知れぬ者も名の知れた者もここに、同じようにして居並んでいる。多くの客が集う。それぞれに本を物色し、仕入れていく。私もその中に入り、折々に目に…

まだまだ、ただただ

どんなに時間をかけたとしても、私は何事をもえぐり出すような鋭さを得ることはないだろうし、全てを見通すほどの炯々とした眼を持つことはないだろう。 これは私の性分でもある。何にもたどり着かない。何も見出すことが出来ない。それに対して文字通り四六…

本屋とたわけ

我が身を癒す、慰める・・・というのもいやらしく、あさましい響きをもつ言葉の一つだが、しかしそう言っている自分が身を癒すためにどこかへと逃げ込んでいるのだ。あきれてしまう。本屋は私にとってそういう場所だ。 / 禁煙に名乗りを上げたのも束の間、…

「われわれ」

われわれ――ここで「われわれ」とは、党派的な視点ではなく、共同体という巨視的に見える自我肥大的な観点でもなく、“わたし”と不特定多数の“あなた”と、不特定多数の人々を指す。何らかのカテゴライズという手法を前提として語ることを欺瞞だとは言うまい。…

モラトリアム

思いめぐらせる取り留めのないことどもをまとめて言葉にする、確かに至難である。 学問に身を埋めてしまいたいと思う。しかし、「両手で門を叩いてはならない。片手にはこれまでやってきたものを抱えて、門は叩くものだ」と、すなわち徒手空拳で殴りこみをか…

違和感、価値観

違和感。「男子一生の仕事」「ロバの論理的思考」「主体性のなさ」「欲望としての行い」。■ ここのところ、周囲の人々の感情的な言動に好ましい印象を抱くことがない。人の体の動きを見るのも好まない。特に朝方、次第に暑くなる日々、老若男女を問わず薄着…

グチばっか。

状態はすこぶる悪い。ここでは分析的な表現、描写、叙述は避けるように努めよう。 持っていた炊飯器が壊れ、新品を買いに向かった。雨は降っていただろうか。人ごみの中を通ると、以前に比べて確実に人嫌いが高じていると痛感する。週末にスーツを着て、道端…

禁煙状況

昨晩。まるで精神活動を抑止するような働きをしていた煙草も、もはや選択肢ではない。四散する思考やイメージが感情さえも増幅させ、行き場の定まらなさのためにかえって行き場のなさを実感させられ、どうしようもできずにのたうちまわるしかなかった。言葉…

禁煙

宣言通り煙草をやめた。体調はすこぶる良い。しかし精神的には解放感溢れる朝を迎えるというわけではなかった。緊張感が足りない。今まで気を払っていなかった、思いだすだけでも気分の悪くなるような体験、感覚。私が目をそらし続けていたのはどこか。自分…

今朝、夢に見た。

・病院長が診察室で誰かに、聞き慣れぬ怒声を上げる。「君、ここは私が院長を務める病院だぞ。これ以上失礼なことを言うのなら人を呼ぶ」何か分からぬ。診察室のそばにある心電計をなぜか私はしげしげと眺める。 ・この住み慣れた部屋、そのドアの上部周辺に…

境目、法

境目が近づいている。何の境目かだって?質問として認めません。ともかく。もうすぐその「境目」がやってくること、それは脅威ですらあって、何か深い陥穽が口を開いているようにも見える。大袈裟ではない。 「そんな深刻に考えなくても、あっという間に過ぎ…

焦慮

どうしよう、と自らに問おう。今までやってきたことを一時に反故にする気があれば、すぐさまにでも投げ捨ててしまうべきだと思っている。よく聞け。私。今一度立ち止まり、何をやってきたかを再び問え。これまで行ってきた行動が無自覚的なものであるならば…

うろん

朝は肝心である。一日の精神状態を決める要。夢と現実のあいだをさまようための時間。自らから湧き出るイメージ――妄想、妄念を切り離してはならない。意識的に「考える」のではなく、湧くがままにさせる。どのような嫌なことも、どのような喜ばしいことも。…

由無事

言葉が頭から漏れ出してくるのを少しでも留めておかねばならない、と思った。言葉にならないもの、意識に上らないものにこそ注意しなければならない、とも。何かに心身をゆだねてはならない。たとえば机に手をついたその体制が私のスタイルとして頑なに固持…

曠野

薄皮を剥ぐように、精神を切り詰めた先に見える風景を少しずつ書きとめること。細く長くなど、生きんがための愚行は犯すまい。ただ太く短くでもない。愚鈍の塊でもならない。行うべきはこの肉体と精神全てを賭け金に代えてぶちこむこと。限りなくストッパー…

応答責任?

たとえば新参者が熟練者の軽いコメントに対してなかなか気軽に返答できない場合がある。 それは経験の浅さ故に、同意することで、結果的にあたかも熟練者と同じ立場でのコメントをすることになってしまうため。知ったようなこと言いやがって、という反感を招…

動機作りの資材

続いて、これらの資材となりうるものを検討しよう。即座に答えを言語化する愚をけっして犯さないこと。タバコをあとひと月でやめる、ということ、精神的な側面に限りなく近づいて検討を行うこと。言語化の愚については、倫理的なものがあると感じている。そ…

動機に関すること

分からんこと、極まる拙さと分かって言おう。 エネルギーが残っていた。あるいは自己肯定感とかいうものが若干あった。それは、精神状態のよさとも言い表すことができよう。ここで持ちあがる懸案一つ。これまでに、そして今も同様にできないことがあった。ス…

夢連想よりメモ

最近見た夢から、思い出す小説いくつか。 アン・ライス『夜明けのヴァンパイア』 アン・ルイスではない。 小野不由美『屍鬼』 宮部みゆきと勘違いしてた。 フランツ・カフカ『変身』 カミュとよく間違える。 幅狭っ…。あらためてびっくり。 たぶん、『変身』…