活字

予定本

分からん本だろうと目測付けてメモしておこう。 グルジェフ、埴谷雄高

ロシア作家

ロシア名で思い出す作品や作家。読む暇くれ。 アンドレイ・ストルガツキー『ストーカー』 ウラディミール・アルセーニエフ『デルス・ウザラ』 アレクサンドル・ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』 ウラジーミル・ソローキン『愛』

『神的批評』抓読

大澤信亮の「神的批評」を読むに、思わされることいくつか。難癖でなく。 著書名からまず引っかかりを覚えることは言うまでもない。その真意を問うつもりでも、または以前書いたように「熱持つ者」として期待するものとしても、これを手にした。そして、柄谷…

繰り返す、切り拓く

おなじことを繰り返す。それは、私の独り言としてだけではなく、私の周りのあらゆるものが同様に「繰り返し」を行っている。自分自身の引き出しから限られたものを使い回し、何度も何度も同じ主題を奏でる。 ただ単に芸がないのかもしれない。自慰を覚えたサ…

再度、車谷

阿呆者、と言えば車谷長吉が思い浮かぶ。彼の書き物の題名だ。他にも愚か者であり、白痴群であり、贋世捨人であり。自嘲・自虐というものではない。彼は、自らをそのように思いなして突き詰めるのだろう。しかして、思うに彼の行動や思考は極めて抑鬱的で、…

地獄

C.G.Jungの『赤の書』より。p254「第一の書」fol.v(r) 地獄の本質を、あなたたちはどう考えているのか?地獄とは、あなたたちの意のままにもはやならないもの、あるいはまだならないものの全てを従えて、あなたたちのもとに深みがやって来ることである。地獄…

夢連想よりメモ

最近見た夢から、思い出す小説いくつか。 アン・ライス『夜明けのヴァンパイア』 アン・ルイスではない。 小野不由美『屍鬼』 宮部みゆきと勘違いしてた。 フランツ・カフカ『変身』 カミュとよく間違える。 幅狭っ…。あらためてびっくり。 たぶん、『変身』…

「切りとれ、あの祈る手を」第五夜

「切りとれ、あの祈る手を」第五夜、読了。 第三夜のみ感想を述べても仕方のないこと。連れに佐々木中を紹介すると「え、代々木忠?」と聞き返された。いや似てるけどね。こちらは各地で上映中だそうです。『YOYOCHU Sexと代々木忠の世界』。置いといて。 こ…

「切りとれ、あの祈る手を」第三夜

佐々木中の語り下ろし「切りとれ、あの祈る手を」を読んでいる。今日は第三夜。読解能力の低さゆえ、一日一夜のペースになる。 思い起こせば…以下脚注。*1 論理だてて語ることが苦手なので、散漫につなげていこう。 氏の関心の焦点は、「読む」ことにあるよ…

「神的批評」読前

何をもって時代錯誤だというのか。それは、現今の問題群に対して提示する回答の1つとして不適格なのか。 「神的批評」の評価は二分される。1つは全体にゆきわたる著者の意気込み、熱っぽさを肯定的に受け止めるものとして、もう1つは「われわれは〜すべき…

ノルウェイの森

「ノルウェイの森」原作読了。映画を見るにあたり、原作から感じ取る印象を書き留めておく必要がある。とかく人はものを忘れやすく、私自身もこのまま映画を見ることがあれば、小説と映画の差異を意識することなく「読み替え」を行うだろう。原作にこだわる…

書くこと、向き合うこと

そうでなくて、また論点から勝手に逃げて世迷言に走ったのですが、まあどうすんでしょうね。自分に向き合うっていうのはなかなかない経験なんですよ。剥き身で立ち向かうような経験です。私の場合はそう、人から悪意を向けられたときにそれに近い感覚があり…

「書き手になる」、その業のこと

また忘れてしまう前に書いてしまおう。吉本隆明の言らしいが、どうやったら物書きで食べていけるのですか、という問いに対して、毎日(20年間??)、一文字も文章を書けなくても原稿用紙の前に座り続けていることができれば物書きになれる、と応えたと。これ…