2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

不可視への道行き

この世は――あえてそう言おう――この世は、感情だけである。感情、その一語に尽きる。私の生きている世界、私の生きていると思っているこの世界、私が想い描いているこの世界という場、私のこの頭の中の全ては、感情でしかあり得ない。合理的思考、本能、知性…

違和感、価値観

違和感。「男子一生の仕事」「ロバの論理的思考」「主体性のなさ」「欲望としての行い」。■ ここのところ、周囲の人々の感情的な言動に好ましい印象を抱くことがない。人の体の動きを見るのも好まない。特に朝方、次第に暑くなる日々、老若男女を問わず薄着…

今、分かったことがある。多分そうだろう。 私は、本を碌に読むことができない。そのためにこうやって、自分で文章を書いては自分で読み、その代補、代償行為を行っているのだ。 勝手にママゴト、オナニーやってろよ。

繰り返す、切り拓く

おなじことを繰り返す。それは、私の独り言としてだけではなく、私の周りのあらゆるものが同様に「繰り返し」を行っている。自分自身の引き出しから限られたものを使い回し、何度も何度も同じ主題を奏でる。 ただ単に芸がないのかもしれない。自慰を覚えたサ…

『金の靴 銀の魚』

先の思い出しに続き、市川ラクの『金の靴 銀の魚』より「フランス語だからわかんない」。軽妙で、面白くもある。コンビニ店員をしている女性のもとに美しきフランス人青年が現れ、言いよる。導かれるままに食事を共にし、パーティに出て、盗賊にさらわれ、助…

再度、車谷

阿呆者、と言えば車谷長吉が思い浮かぶ。彼の書き物の題名だ。他にも愚か者であり、白痴群であり、贋世捨人であり。自嘲・自虐というものではない。彼は、自らをそのように思いなして突き詰めるのだろう。しかして、思うに彼の行動や思考は極めて抑鬱的で、…

グチばっか。

状態はすこぶる悪い。ここでは分析的な表現、描写、叙述は避けるように努めよう。 持っていた炊飯器が壊れ、新品を買いに向かった。雨は降っていただろうか。人ごみの中を通ると、以前に比べて確実に人嫌いが高じていると痛感する。週末にスーツを着て、道端…

地獄

C.G.Jungの『赤の書』より。p254「第一の書」fol.v(r) 地獄の本質を、あなたたちはどう考えているのか?地獄とは、あなたたちの意のままにもはやならないもの、あるいはまだならないものの全てを従えて、あなたたちのもとに深みがやって来ることである。地獄…

禁煙状況

昨晩。まるで精神活動を抑止するような働きをしていた煙草も、もはや選択肢ではない。四散する思考やイメージが感情さえも増幅させ、行き場の定まらなさのためにかえって行き場のなさを実感させられ、どうしようもできずにのたうちまわるしかなかった。言葉…

禁煙

宣言通り煙草をやめた。体調はすこぶる良い。しかし精神的には解放感溢れる朝を迎えるというわけではなかった。緊張感が足りない。今まで気を払っていなかった、思いだすだけでも気分の悪くなるような体験、感覚。私が目をそらし続けていたのはどこか。自分…

今朝、夢に見た。

・病院長が診察室で誰かに、聞き慣れぬ怒声を上げる。「君、ここは私が院長を務める病院だぞ。これ以上失礼なことを言うのなら人を呼ぶ」何か分からぬ。診察室のそばにある心電計をなぜか私はしげしげと眺める。 ・この住み慣れた部屋、そのドアの上部周辺に…

他との関わり

個人と集団について誰か書いていたな。自分の場合、どうしても「わたし」からの視点になる。他者とのかかわりはどうしても、感覚的に、一人でのそれとは異なる。うすまる。軽減される。希薄化する。免罪される。思考が停止する。自らに向かわなくなる。デメ…

境目、法

境目が近づいている。何の境目かだって?質問として認めません。ともかく。もうすぐその「境目」がやってくること、それは脅威ですらあって、何か深い陥穽が口を開いているようにも見える。大袈裟ではない。 「そんな深刻に考えなくても、あっという間に過ぎ…

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ごまかしのきかないほどの欲望。にじみだすもの。今までそれを薄め引き展ばしてきたはずが、目を離せばすぐに色濃く凝っている。煮詰められてさらにどす黒さを増し、鼻を突くほどの臭いを放ち、風化もせずにしぶとく残り続ける。風化も何も、自らが今なお未…

Sun Ra

孫引き。 Yves Citton, Mythocratie : Storytelling et imaginaire de gauche, Editions Amsterdam, 2010, pp. 16-7. これを『古事記のミトクラシー』(白石嘉治、『現代思想』2011 Vol.39-6所収)から。というかSun Raの音楽が面白い。聞いてから読むとなお面…