2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

須藤真澄[自選短編集]

これまた、とうとう買ってしまったという思い。数年前にこの人の作品をコミックビームで見つけ、竹本泉のような軽さ、温かさを見ると同時に違和感を抱き(当時はその類があまり好きではなかった)、なんで目尻に涙がいつも付いてんの、としょうもないところに…

少女マンガ短編集2冊

そして他に購うたのが、香魚子の『さよなら私たち』とタカハシマコの『乙女座・スピカ・真珠星』。どちらも表紙買い。この2冊を手にとって、ふと気付く。昔私が少年誌に手を出し始めたときも、こうやって短編集から入ったのだったと。鳥山明の『鳥山明○作劇…

『少女ゾンビ』

なんともひどいマンガ…であるはずのものが、時間が経っても忘れることのできない違和感となって残ることがある。今回それに当たるのが、ヒロモト森一の『少女ゾンビ』。この作品から一体何を言えばよいのか。世紀末的叙事詩?殴り書きのような画を主にし、む…

『愛のむきだし』

『愛のむきだし』、この作品を今まで見ていなかったことに心から後悔している。なんという映画。あまりに濃密で、あまりに情感的。薄められた空気から匂いたつ、そのしじまのような、たとえばフランスの伝統的な、愛についての作品であったり、それに類した…

飽きもせず印象評論について

ああ、語らず黙せず、一人歩き続けるこの肉塊は、ふと気がつくと何事かを呟いている。この揺=蕩う感覚。揺れ、蕩けるような時間。「私」は言葉の中で、この肉体を言葉にして歩き続けている、と感じる。 言葉として腑分けできるものと、できないものがある。…

今朝の内臓近況報告

一日二千文字五千回。それくらいのことを当然のようにやりたい。しかしだんだんとゆるくなっている、あるいは現実的になっている。周りの人たちは驚くほどにリアリスティックで、「どう考えるか」「どう感じたか」はともかく、「ではどうするか」という点に…

愚かな者ほど美しい。 高岡早紀、村上淳出演の映画があった。『欲望』だったか。耐えがたい。巡る。反転する。逆流する。揺動する。

朝の体操である!江田島平八である!

いつだって、言葉、コトバ、ことば。こちゃこちゃ言うてるとどうしようもなく息がつまりそうになって、しかし結局ここに表現するものは言葉の羅列だと思うと気が滅入りそうになるのだけども、ネットでいろんなところに所属しているアタシはその尻軽な自分を…

肚は決めているか(加古隆風に)

「肚(はら)は?」 ある先生はこう聞くのだそうだ。お前自身の決心、覚悟、心算はあるのか、ということだろうか。「肚」とは武道でよく言われる用語だ。小手先への意識ではなく、最終的に気を傾けるべきところはここになる。言葉ではないのだ。言葉にするこ…

モグラの日光浴

やはりというか、私自身の言葉が追いつかないのもあり、そしてその時々の感覚を書きとどめるためには日々まめに記しておかねば、それらは過ぎ去ってしまうのだ。彼女は、芸術家は自身の発想が枯渇するのを恐れる、と言った。私は芸術家なのだろうか…まさか。…