2016-01-01から1年間の記事一覧

印相

印相(ムドラー)というものに心惹かれる。ここのところ消耗が速く、感情も伴って崩れていくことにはおそらく咳をしすぎたり、いずれ全身が不調に陥っているからではないか、であればいま少しの間に合わせで呼吸とこの態勢を整える「しるし」が欲しい、と思…

檻の外

自己愛とは、自らを鎖(とざ)し込める檻のようなものだ。その内側にいる限り、「私」は私の檻から出ることができない。自らが檻の中にいることを選択しているからだ。では、どうするかだ。別の観点からこの“問題”を考えることにしよう。私がここで記事を書…

たった一つの源泉へ

私は、読書家や思想家、理解者や信仰者、どのような肩書きでも呼ばれたくなかった。そういった呼び名が私を縛り付けるように思えたからだし、そのように呼ばれるほどのことを私はやってきていないという後ろめたさと予めの責任回避の気持ちが働いたからだ。…

機を見るに敏なり

実に1年以上経った。自分語りに決着をつけたい。私はいままで全てに通暁していないといけないと思っていた。いまでも、だ。なんとなれば、知らないということが、私に責めを負わせるからだ。なぜ知らないのか、と。――おそらく私はこうも考える――人は言う、あ…