2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

他者と神話

「外にあるもの」とは「私にないもの」と同義ではないが、この「外にあるもの」がわれわれの目を驚かし、体験の妙を言祝がせる。私はこれを「他者」と呼ぶ。“外”に居るもの。“外”にしか有り得ないもの。外にあるものを題材にしようとしている、という田中の…

Dialogの不可能性について

dialogとはなにか。そもそも完全な他者理解などありえない。他者の存在と差異を相互に認識し、共有を図ることがdialogならば、それはあまりにも無力であるか、遂行可能な者は絶望的に少ないかのいずれかである。われわれは自らの世界の内でしか他者を想定す…

『真理と述定』の翻訳

『真理と述定』。 門外漢が手に取ったのがそもそもまずかったのか、どうしようもなく読みにくくて閉口した。あるいは論理的な思考能力が低い俺のせいだってか。もうそういった手合いの非難はいくらでも受けるが、しかし久々に不快感を残すほどの悪訳に出会っ…