2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

かせ、のろい、あくい

その場でしか物事を判断できない、というのは私にとって忌み嫌うべき対象ではある。しかし、しかし、自身の利害が目の前に突きつけられるとき、そしてそれに即するような対応を許されるとき、どうしても自分自身がその陥穽へと嵌まってしまう。王国記1「ゲル…

田口佳宏「第3教室」

モーニング・ツー、vol.35にて連載開始。初めから飛ばしている。大丈夫なのか、とすら思う。3年3組の担任となった老教師が教室に入る直前に天啓のようなものを受け、生徒たちを暗示のもとでコントロールし始める。作者はいったい何を始めようというのだろう…

何か。

知らず知らずのうちに溜まっていたものがある。それは糞便のようなもの。空気のようなもの。今まで見続けてきたものが、気付かぬうちに色を変えて――腐ってしまったのか、あるいは別のものになったのか――見たこともないような姿をしている。そんなことがある…

「問題の所在」へのイシキ

問題の所在をはっきりさせようと、私たちは時に躍起になることがある。その際に必要とされるのは、人間の理性。そして少々の感情。この2者を対立概念として捉えるあたり未だに旧態依然とした思考を脱しきれていないのは明白だが、そこを今問い質すと論旨も糞…

手元に何も残らないようにしなさい。あなたの所有物はあなたではなく、あなた自身さえもあなたではありません。我々は空に瞬く星たちと、地に流れる龍たちの間で捏ねあげられた泥木偶なのです。恐れることはありません。星と龍の声に耳を傾け、それに従いな…

書きかけ

私の務めは、根本を疑うこと。根本から、などと気障な物言いはするまい。私を、私を構成している全てを、所与のものではない、すなわち私の所有にあるのではないと思わねばならない。不自然なもの、不釣り合いなもの。