2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ラスタ・ラスタ

かつて(10年ほど前)ハードなミクスチュアはレイバーかオタクの秘匿財産だと確信していた。いずれにせよ、一般に理解されてもいない音楽の一ジャンルを愉しむ、というそのこと自体がアウトドアにもインドアにも共通した魅力を放っていたように思う。その情熱…

komati

精神的な、というか思弁的なことを話題にするのは限界がある。当然のことながら言葉は具体を伴わなければ想像の幅が狭くなり、そして書く側の想像も限界を見せるようになる。植物に水をやらないようなものか。言葉は枯渇化する。そして同時に魅力を失い始め…

つみのあがない人

「嫌だ・・・っ。嫌だっ・・・」 胸に深く押し込めた感情が喉から絞り出されるように吐き出される。相手から与えられる全てを拒むような、切実な叫び、それがこの年端もいかない少年の精一杯の声。声なき声。 彼にとっては、それはあがないでもあった。自分…

宣言なしくずれ

だみだこりゃ第2弾。そもそもこのブログは知的側面を諧謔心をくすぐるような形式でスマアトに書き連ねるつもりで作成されたのだ。それがどうだ?今では結局以前イェッフーで作ったゲロまみれのタンツボとほとんど大差ないではないか。これではいかん。 ここ…

駄句冗句

だみだこりゃ。百万言費やしても核心にたどり着けない奴の言うことなぞ聞くに値しない。実際、勘のいい人はそうそうに君の前から立ち去っているじゃんか。 以前俺は君に言ったよ。誠実であれって。もしかしてあれ、勘違いしてたの?自分の感興を冗長な言葉で…

反転する自己愛

私が美しくないのなら、これ以上私が命永らえる必要はないだろう。 人の個性としての顔はまた、社会的位置づけの中では価値づけられ、商品化されもする。己の持ち物が価値のないもの、下げるものだと分かったとき、それは奇妙な地位を占めることになる。自分…

痴らしむる者

自分の経験がもとであれ、さもそれが真実であるかのように得々と人に語りたくなどない。そこには浅ましさしかない。己という人物が年を経ることによって賢者になっていると思いこんでいるのである。愚かである。私の周りの年長者にもそのような人間は山ほど…

食欲/寸止め

いつしか、私は自分の欲望を抑えることに不思議な魅力を感じるようになった。本能、中でも食欲はおぞましいほどに飽くことを知らない。その食欲があまり感じられないのだ。もはや4分目くらいで十分にさえ感じられる。食すればその時の満足が残る。しかし、腹…

秋葉原一件から恨み言まで

とあるブログの記事を読んで秋葉原の一件について考えるが、自分にとってどんな場所も安住の場ではなかったことだけが分かる。秀でたところに行き評価されたい、自分より秀でた人よりもさらに秀でたい、というようなことを思って昔は心を砂にしていたのだが…

ケチャップの本当の食べ方

私はケチャップを口開いた。 赤と呼ぶには優しすぎ、オレンジと言うにはまだ赤過ぎる。いわんや朱色をや。かような食えない色ではない。敢えて言えばそれはケチャップの色、すなわちケチャップを独自たらしめている色、cat‐chap soulの色であると言いたい。 …

上司、ピザ、猫

近頃変な夢ばかり見る。去年まであまりに暇な生活をしていたからか、いちいち書類を提出せんならんのが本当にうっとうしい。しかし提出しないと必ずと言っていいほどネチネチとあの美人上司に厭味をこぼされるのだ。ああ、私の前でそんな醜い姿を見せないで…

海亀の産卵、饅頭怖い、割れ窓

――ちょっとお前さん見てごらんなさいよほら、いい月が出ているじゃないですか、十五夜に晴れてよかったですねえ。 ――てめえ俺を亭主呼ばわりすんじゃねえ、俺はおめえのことをかかあだなんて思ったことはねえよ。ったく馴れ馴れしいよ。 ――んもうそんなこと…

“折り句”から元宵

「元宵」(『人民日報』海外版1990年3月20日号)東風拂面催桃李 (東風が顔を撫でるように吹いて桃や李に早く咲けよとせきたてる)鷂鷹舒翅展鵬程 (鳶は力のほども知らずに翼を広げて鵬の飛ぶ道程を飛ぼうとしたができなかった)玉盤照海下熱涙 (月が海を照らし…

「怒り」の力動的システム

実際、塾講師など*1自分の言いたいことを抑えてその場をコーディネートしなければいけないようなもので、生徒ができないからと言って怒りを爆発させては話にもならない。そんなことをして相手の目が覚めるか?逆に委縮するだけではないか。普段の10倍くらい…

潮騒

*1子供の頭は座らない。赤べこ。カクカクして何を肯んじておるのか。鉤括弧つきの格子。はてそれが何になりますか、催淫剤を手放されてもまるでわからない。ことが済めば帰ってもいいのではないかと思うが、なかなか事態が収集できていないらしく、奴さん件…

じゅてえむ

「愛の告白」なる甘美な響きは、ときにおセンチな私の心をくすぐって止まない。ほんま笑わかすなと普段ならば言うところではあるが、孤独を感じるときというのが人には必ず訪れる。意識しようがしまいが例外なく。恐らく。多分。もしかしたら。百歩譲って仮…

ナス

せやな・・・ちょっと昔話でもしよか。別に爺婆が芝刈りに行ったり桃拾ったりするような話やない。実話ですわ週刊実話。そう言や町田康の「実録・外道の条件」読んだかい。タイトルが面白いな。ほんまに週刊誌に載ってそうなタイトルやな。まあそれいうと村…

Jakig=anの呪われた力

症例1:32才男性の記述 中二病症状:誇大妄想、徘徊癖、軽度の自傷癖 この世には最も呪われた人間がいる。ジャキグ=アンの能力所持者だ。残念だが俺は、産まれついてこの能力に苦しめられてきた。俺は14の時、人を殺しそうになった。ジャキグ=アンの能力が…

中二病は治りません。

ある意味不治の病です。本人に自覚症状がない場合、回復は見込めません。発症者が自分の症状を宣告されていても、自覚するとは限りません。また発症年齢には関係ありません。治療方法も見つかっていません。ある時期を過ぎると治るといわれていますが、決し…

蒲の穂

山酔亭のおじさんの言葉がじわりと目にしみる。波止場はすっかり暗くなり、私の背中に火が宿る。このまえうっかり外に出て、お父さんも一緒に出かけちゃうぞといったのが運のつき、寂しげに息子がお父さんそれがお節介というもんだよと言われた日にゃ、これ…

ベスと一緒。

僕の家は犬です。犬の中に家を買ってます。その中にはお父さんとお母さんがいます。どっちにも名前がありません。べスは鳥かごの中によく入って遊びます。でもよく夜遅くまでかごに入っているので、お父さんはやめなさいといいます。そんなときべスは怒って…

雪の飛沫

突然、夢は覚めた。夜行列車の窓から吹き付ける隙間風が、私を現実に引き戻した。しかし、どうしたことか、現実は現実のような実感を伴わず、そこにいる私はいつまでも受動的な、そう、温い水の中にいつまでも揺蕩っているような感覚のままであった。外は雪…

貧乏人vs霊vsバイク屋

まったく何だというんだ。何なんだ。帰りついて駐車場にいつもの自分のスペースを探すと、見慣れない大型二輪が置いてある。なめてんのか、と思って他のスペースを探してそこに突っ込もうとする。すると、アクセルもかけてないのにいきなりバイクが暴走しや…