ナス

せやな・・・ちょっと昔話でもしよか。別に爺婆が芝刈りに行ったり桃拾ったりするような話やない。実話ですわ週刊実話。そう言や町田康の「実録・外道の条件」読んだかい。タイトルが面白いな。ほんまに週刊誌に載ってそうなタイトルやな。まあそれいうと村上龍の「すべての男は消耗品である。」なんてコラムを収録したもんな。せやなッ。せやなッ。あれはあまり好かんかった。なぜか好かんかった。あれよか町田御大の「テースト・オブ・苦虫」シリーズの方がなんぼか好きじゃ。あれ読んだら思わず外に猿股いっちょでカッポレ踊りたくなるってもんだわな。何ちゅうか酒の肴ゆうのはあれやが、テーストもちびりちびりと読んでいくとまあええ味だしはると思うんよ。まあ儂あまりにうまいッ思うて次々に手が出て止まらんかったけどあれは失敗やった。楽しみがなくなるものな。うんまあそななことはどうでもよろしい。あれや儂見たんやお前んとこのお母んおるやろ・・・ほんまに言うていいんかこれ、儂自分で差しといて心配になってきたわ。ほんまあれ驚いてんもん。腰抜けそうになったわ。あ、もうええんか、聞きたないんか。そりゃ怖いやろな儂かてショック隠しきれへん。ショックや。ショーーックキューキュキュッキュキュキュ・・・あ、そんな目で見んとって。悲しなるやろ。まあ聞いたってや。後生やし。儂女房のうなってから話し相手おらんねん。おし、やったろやないかッ。かむふっ。おしおしおしおーしきた。これがうっとこのタマや。かーいいやろー。後ろにもタマタマあんねん。またこれもフクフクしよってから、ほんまにかーらしいわ。なー玉吉・・・おいおい話し終わってへんで。何帰りよんねん。なに、始まってもおれへんのにぬかすなって。ふん、それは儂の責任や。それでなお前んとこのお母んスーパーでな、ナス買いよってえええええええええええええ、え、をえッ、気分悪なった。昨日飲みすぎたかいの。何、それがどないしたって。お前何を寝惚けたこと言うとんの。ナス買いよったんやで。何、昨日はナスの鴫焼きやったって。おまー、母の顔見たかい。女になっうごふぉ。をっほ。な、ちょ、やめ、ぶお。がばあ。あひいあひい、ひいひいひい、ひいひいひいひい。すまんかった儂が変なこと言うたら謝る、せやけどナスぅぅぉっお。おげええ。も、もな、堪忍やって。へええぼお。おげええええええ。お前そらないわ。花、の盛り、の女子が、はあはあは、しかもまだランドセルしょってからに。誰のやねん。ばっひい。び、び、びんたはないわびんたってお前、あ、あ、せや自分まだ5年生やったなーどや隣の席の佑太くんとはうまくいっとんのか。のうどこま、ほ、ほもうすますま、かんにん、もう言わんよって。ちょぶほふ。