2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

夢(女衒)

数か月前に、朝早くから書きつけていた夢の書き欠け。 もう雨も降り止み始める。私の仕事も、そろそろ始まる頃だ。今夜も少女たちは街頭に立つ。その斡旋が私の仕事だ。夕刻、逢魔ヶ刻、我々は動き出す。毎夜やってくる少女らを道端に立たせるために、基本的…

ロシア作家

ロシア名で思い出す作品や作家。読む暇くれ。 アンドレイ・ストルガツキー『ストーカー』 ウラディミール・アルセーニエフ『デルス・ウザラ』 アレクサンドル・ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』 ウラジーミル・ソローキン『愛』

伝えること

当座にて、研究報告を定期的に作成しようという話が持ち上がったのは約1年前だった。何も知らず私も狩り出されてはいたものの、各人がどこまでの意欲を持っているかなど毛ほども知らず、それゆえに限りなく控えめに関わることにした。最近になって気付くのは…

「空白≒幸福」について

思いついたことばと心情が相容れないものであることに気づくのは、もっと時間が過ぎてからでしかないのだ。 空白だ、と思うような、凪いだ時間がある。それは私にとって、ただ一つの幸福な時間なのかもしれない。何を託されているわけでもない。思うままに思…

報告資料に関して数点

近々報告資料をまとめなければいけないのだけど、これに先立って思いつくものを記しておこう。 まず、念頭に置いておきたいことの一つは、孫子の兵法は「兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久を睹(み)ざるなり」の言からか。 孫子曰わく、 凡そ用兵の法は、馳…

安穏の日

安定、安寧、安泰、安穏、そのような表現がふさわしくもなるような秋の日だった。 気温は程よく、肌寒さを少し感じる。昼間は日差しが暖かく、かといって汗ばむほどでもない。春とは違う、夏の噎せ返るような、強々としたものに翳りが生まれる、ほんのわずか…