2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

分からないものは分からないんです

くだくだと言ってもしょうがないし、実はやっぱりこちらがよく分かっていなかったなんて可能性も十分にあるので自信を持って言えないのだけど、やはり分からないものは分からない、とはっきり反応することはとても重要なのだと思う。知ったような顔をして言…

鶏か畜生か

何かを自分の言葉で言い表すときに、それが公のものであればなおのこと、先に記された厖大な量の文章群を我々は読まねばならない。それを当然と心得ている人は敢えてそれを口にすることも無く、ただ己の為すべきこととして粛々と行うことだろう。私もそうあ…

麻縄で縫うた口と狭き門

「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」(新約聖書・マタイ7:13,14) 同様に、らくだが針の穴を通ることの喩え…

縛り

言葉の先、見えるものの先には見えないものがある。その境は何か。肉の重みを持つ我々には分からぬ先がある。霊と呼ぶ。言葉にされたものは形骸化する。あるいは指の間からすり抜ける。そこにあるものはなく、そこにないものはある。逆説的なのではない。可…

内破

いびつなものを愛す。円満よりも歪曲を。若さゆえか。少しの間、良く眺めてみよう。味わってみよう。バタイユを思い出せ。ありていな読み誤りだが、エネルギーの質的な凝縮。A≠Aであること。それを許容すること。包含ではなく、内破にも似たもの。不完全さの…

モラルの徹底

そのうえで、形があるものに対して言及しよう。どこに書かれていたか、サド侯爵は徹底的に、自身の弛みさえも許さず他者を痛めつけることを旨とした。それはモラルの徹底である。ラカンがそう言ったらしい。あるいは何かのマンガの登場人物は自らを徹底的に…

足場、「た」からくじ。

重要なのは柔軟であり、自由ならんとすること。虚無的ではない。虚無でさえない。「わたし」は不文の仮構によって自身に形を与えているだけだ。すべての営為は恣意である。「価値」は存在しない。同様に、性もなければ生もない。そうやって、かつて思想家は…

積ん読ライシス

よーしいいかそのままで聴け。積ん読なんてやめてさっさとその棚に置いてある本棚の肥やしを銭に変えてこい。「あーそうだったんか!その本俺も持ってたけど読んでなかったわ」って読めよ。さすがにもったいないよ。紙媒体とは本当におそろしいものである。…