2009-10-22から1日間の記事一覧

縛り

言葉の先、見えるものの先には見えないものがある。その境は何か。肉の重みを持つ我々には分からぬ先がある。霊と呼ぶ。言葉にされたものは形骸化する。あるいは指の間からすり抜ける。そこにあるものはなく、そこにないものはある。逆説的なのではない。可…

内破

いびつなものを愛す。円満よりも歪曲を。若さゆえか。少しの間、良く眺めてみよう。味わってみよう。バタイユを思い出せ。ありていな読み誤りだが、エネルギーの質的な凝縮。A≠Aであること。それを許容すること。包含ではなく、内破にも似たもの。不完全さの…

モラルの徹底

そのうえで、形があるものに対して言及しよう。どこに書かれていたか、サド侯爵は徹底的に、自身の弛みさえも許さず他者を痛めつけることを旨とした。それはモラルの徹底である。ラカンがそう言ったらしい。あるいは何かのマンガの登場人物は自らを徹底的に…

足場、「た」からくじ。

重要なのは柔軟であり、自由ならんとすること。虚無的ではない。虚無でさえない。「わたし」は不文の仮構によって自身に形を与えているだけだ。すべての営為は恣意である。「価値」は存在しない。同様に、性もなければ生もない。そうやって、かつて思想家は…