縛り

言葉の先、見えるものの先には見えないものがある。その境は何か。肉の重みを持つ我々には分からぬ先がある。霊と呼ぶ。言葉にされたものは形骸化する。あるいは指の間からすり抜ける。そこにあるものはなく、そこにないものはある。逆説的なのではない。可覚以上のものがあるというだけだ。よく二次元と三次元、三次元と四次元に例えられるもの。我々が肉の重みによって働く限り為し得ないこと。想定しているだけだ。あることなど保証できない。