2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

もろさ

人格基盤のもろさ、をよく思う。私の、ではなく、あえて「私たちの」だ。 対人関係におけるスキルと感情のかみあわなさは、この「もろさ」を浮き彫りにする。ほんの少しの言動が自らを落ち着かなくさせ、何気ない一言が相手や自分を動揺させるのであるならば…

備忘録。夢、行為

時間の余裕もなさそうなので、備忘録として残す。 日曜の夢、アニメ映画の予告編を見ている。押井守か今敏かの絵柄。粗い木造の壇上で、隠者のようなフードを被った筋骨隆々の男が両側に囚人を従えて立っている。後方から鳴り響く重低音のビートに合わせ、手…

内省の方法

森見登美彦の『恋文の技術』を読んでいるため、テンションがおかしくなっている。が少しここはこらえて、内省的なことばかり書き続けることにしよう。 内省とは、「自分自身の心のはたらきや状態をかえりみること」と定義される。 朝の作業として、思考に侵…

トリガー、書く動機

いつも、記事を書きこむ段階になって初めに思い浮かぶ言葉は、このところ決まっている。「分からないことがある」。 今回はこれをなるべく無視して、述べていこう。 書く、ということには何かしらの「引き金」が必要なのだ。以下は相も変わらず認知心理学ま…

論理的だろうがなんだろうが、言いたいことや観じ続けていることを丹念に拾い続けて、その長大さをものともせずに書きすすめられるくらいの根性も脳味噌もねえもんだから、結局最初と最後でテーマも筋もテンションも違う感じの、微妙に読むのが苦痛になるよ…

魂の重さ?

書きだすと思いだすことが多い。 論文で魂の重さが分かると言った方がいた。もしかしたら、本当にそうかもしれない。しかし、そうではないかもしれない。ここが重要だ。撹乱のために反証してみせているのではない。そうではないかもしれない、そのことを十分…

禁煙中止以後

http://d.hatena.ne.jp/obsessivision/20100531 痛み、から思いいたること。あいかわらず、朝の頭痛を愛している。それがなければ不安にさえなる。 朝のタバコで若干体調を損ねて。それから、その気分の悪さを元手にいろいろなことを考える、というのが毎日…

身体感覚から

気付いたら、自分の口の周りがにちゃにちゃしていて、なぜかやたらに不快で、自分がいったい何をしているのか、というかここはどこでいつなのかさえも分からなくなる一瞬があった。それは発見的な出来事だった。 いままでもやもやとした感覚の中に、たとえば…

「ムカデ人間」差詰感想

『ムカデ人間』をやっと見てきた。かいつまもう。ストーリーは想像できるので割愛。 何が見たいかって、そりゃつながるところさ。日本人ヤクザを演じる北村昭博を先頭に2人のアメリカ人女性。 「日本の火事場の馬鹿力ってのを○☆△¥!!」 気合いが入っている。…

自己嫌悪中毒

閉鎖された空間に居続けるのが辛い、と感じた。頭では優先順位の高い方ではなく、それ以外のどーでもいいことばかりに気を取られてしまうのがきつくて、禁欲生活ではないけど、何とかならんかと頭を抱えておったわけ。けっこう本気だったんです。んで外に出…

奥歯さん

良く分からないことが多く、ここで一人いる分にどうしても焦燥感がある。なぜか、知らん。昔からだ。たとえば「置いて行かれる」という焦り。自分が何もしていない間に、皆が行ってしまう。これを、こらえるのではなくかみしめること。自らの状況を現実的に…

『神的批評』抓読

大澤信亮の「神的批評」を読むに、思わされることいくつか。難癖でなく。 著書名からまず引っかかりを覚えることは言うまでもない。その真意を問うつもりでも、または以前書いたように「熱持つ者」として期待するものとしても、これを手にした。そして、柄谷…

自己愛

思弁的でしかない物言いに、彼はどのように反応するだろうか。私の文章に「あんな観念的なもの」と一蹴した彼は。彼の言うことも分からないではない。思弁的でしかない物言いは、極めて自己愛に満ちていることが多いからだ。自分を言葉によって飾る、極めて…

受肉

理屈よりも体感が先立つのであれば、創世記に描かれる人間の誕生もまたドグマティックなのだろう。女性は男性の肋骨より作られたという。骨は論理であるとすれば、受肉が先立つのではないか。もっとも、ここではキリスト教的論理展開を目指すのではない。厳…

脈絡を付ける面倒さ

面倒であることの一つに、脈絡付けがある。理屈立てとも言う。何何がどうであって、しかるに是是がどうこう。ゆえに云々。そんなもの、やっているだけで日が暮れる。意味を為さない羅列を見せ掛けの意味付けで彩ろうとして、結局当初よりも色褪せた姿しか描…

去来する夢

朝、去来するいくつかの夢。 ・二つの口を持つ者。一つは腹から、あるいは胴体や内臓から人々の言葉を吸収できる口。即座に相手を捉えられる。しかし、彼が上の口で人の言葉を理解しようとするとき、我々と同様に頭を巡らせ、非常な時間を要する。 ・家族間…

作業の方法

8/11-15の古本市。数多の本を眺めていれば、おのずと鎮まるものもある。 諸氏が各々異なる言を提げ、名も知れぬ者も名の知れた者もここに、同じようにして居並んでいる。多くの客が集う。それぞれに本を物色し、仕入れていく。私もその中に入り、折々に目に…

まだまだ、ただただ

どんなに時間をかけたとしても、私は何事をもえぐり出すような鋭さを得ることはないだろうし、全てを見通すほどの炯々とした眼を持つことはないだろう。 これは私の性分でもある。何にもたどり着かない。何も見出すことが出来ない。それに対して文字通り四六…

本屋とたわけ

我が身を癒す、慰める・・・というのもいやらしく、あさましい響きをもつ言葉の一つだが、しかしそう言っている自分が身を癒すためにどこかへと逃げ込んでいるのだ。あきれてしまう。本屋は私にとってそういう場所だ。 / 禁煙に名乗りを上げたのも束の間、…