komati

精神的な、というか思弁的なことを話題にするのは限界がある。当然のことながら言葉は具体を伴わなければ想像の幅が狭くなり、そして書く側の想像も限界を見せるようになる。植物に水をやらないようなものか。言葉は枯渇化する。そして同時に魅力を失い始める。堂々巡りには先がない。ただただ、腐り果てるのみ、私はしかし、これに一縷の望みをかけている。この救い難いほどに思弁的な場が純化されていくことを。つまり自身の考える幅が見えてくるということだ。どの範囲までしか動けないのか。客観的に、しかし思弁的なことをひたすら書くことは、その先に恐らくフィールドを見出す。さらに自分の考えに拍車をかけることができる。ただただ下らないことを書いてみよう。誰の言葉も耳に入らず、うめき声のように漏れ出てくるうめき声を綴り続ける。ああ、ああ、ああ、ああ、そして私は北の大平原に立つ。空高く鳶は飛び、蚯蚓のようにのたくりまわっている私を笑うのだろうか。見捨てられた我が子のそばには籠められた左腕が飛び跳ねている。このまま放っておいてよいのか迷うが、あまり食料もないのだ。このままフィルソを担いで貝を御簾に挟んで、飲み干す。さわやかな初夏の香りである。黒い石が私の口中で踊る。このまま笹波を聞いていたい。円らな黒石。怖気を走らす道路。米粒を拾う鶉。半ば閉じた口からは読経を行う。さらに目を剥いてカラスがけたたましい。合唱である。アギャギャギャギャギャ。鳥の御簾。染みの先には隠微なささやきが響く。藻は先に飛ばして下りたち、さぁ今言ったことは忘れてください。いち、にぃ、さん。これであなたの記憶は私が預かりました。私はあなたです。あなたは誰でもありません。そのまま寝てても結構。夢を見ることもありません。何も感じません。いうなればしゃれこうべです。西洋の骨董品に最適でしょう。微笑みながら貴族の装飾品となるなんて夢のようです。ホルスタイン。ゴゴゴゴゴ、牛は走る。目を血走らせて猛烈に走る。正気ではないのはあなたの妄想です。しかし妄想はあなたが異常だからです。もうそうも言ってられなくなりましたが、まだまだ続けてください。この文章には意味はありませんのご機嫌麗しく読み飛ばしていただいても結構です。たまには私だって破目を外したいのです。言葉の無意味な連なりは、それがランダムであればある程自分の無意識を図ることができると思うのです。ダメでしょうあたしって。こんな私を詰って、さあ詰って。詰め込まれた肉。ピザ。はたして到達するのは誰か。縞馬の紬頭。ハイチャンピオンに決定いたしました。これは名誉なことです。そそり立つような立派なシンパシー。ホメオパシーホメオスタシスシンセシス。新劇場版。五ミリ以内に近づけばドカンです。これ以上近寄るのは、あなたの栄三を流出させることと同義ですが、まさにあなたが異常であるということを主張したいのならば、ここから5歩ほど歩いてください。コミューンの姿が見えるでしょう。ワハハだまされた。そんなものは川の渡し守に渡したね。ユニット名はサマルカンド・ナゲオダチルス。今夜デビュー。翌朝解散。乞うご期待。ひとめぼれ。