『真理と述定』の翻訳

『真理と述定』。
門外漢が手に取ったのがそもそもまずかったのか、どうしようもなく読みにくくて閉口した。あるいは論理的な思考能力が低い俺のせいだってか。もうそういった手合いの非難はいくらでも受けるが、しかし久々に不快感を残すほどの悪訳に出会ったものだ。「というのも……だから。」の連発、文節途中に平気でカッコをつける、などなど。その昔、ジョゼ・サラマーゴの『白の闇』もひどい訳でムカムカしながら読んだことがある。内容が面白い分だけ、躓きたくないところで躓かされるとひどく苛立ってしまう。あんな訳で、読者はよく付いていくよな…と誰に言うともなく毒づくわけで。
今回は専門外であるのも加えてギブアップ。たぶんしばらくしたら再読するだろう。