今朝、夢に見た。

・病院長が診察室で誰かに、聞き慣れぬ怒声を上げる。「君、ここは私が院長を務める病院だぞ。これ以上失礼なことを言うのなら人を呼ぶ」何か分からぬ。診察室のそばにある心電計をなぜか私はしげしげと眺める。
・この住み慣れた部屋、そのドアの上部周辺にゴキブリが湧き出るほどにたかっている。大きなツヤなしボタンのようなゴキブリを、私は右手に持った紙の束、新聞紙か何かでたたき落とす。初めは自分の持っている紙の束から湧いているのだと思っていた。それをドアで払っているつもりだった。しかしこいつらはドアから湧いている。3度目にしてやっと気付く。叩き落としてはドアを閉め。湧いて出ては叩き落とす。入り口に落ちたゴキブリは、他の虫の死骸に群がり、喰っている。肉食か。大きなゴキブリたち。


この日、私は「諦める」ということを示唆されたのだった。緊張が極まって、力を使い果たしたその後の虚脱感。何も要らない、何もない。そもそも欲望というものを失ってしまえば、私はここまで惑わされることもないのだ。