先の思い出しに続き、市川ラクの『金の靴 銀の魚』より「フランス語だからわかんない」。軽妙で、面白くもある。コンビニ店員をしている女性のもとに美しきフランス人青年が現れ、言いよる。導かれるままに食事を共にし、パーティに出て、盗賊にさらわれ、助…
阿呆者、と言えば車谷長吉が思い浮かぶ。彼の書き物の題名だ。他にも愚か者であり、白痴群であり、贋世捨人であり。自嘲・自虐というものではない。彼は、自らをそのように思いなして突き詰めるのだろう。しかして、思うに彼の行動や思考は極めて抑鬱的で、…
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