グチばっか。

状態はすこぶる悪い。ここでは分析的な表現、描写、叙述は避けるように努めよう。
持っていた炊飯器が壊れ、新品を買いに向かった。雨は降っていただろうか。人ごみの中を通ると、以前に比べて確実に人嫌いが高じていると痛感する。週末にスーツを着て、道端にたむろして大勢で談笑する老若男女。欲望の塊がのうのうとふんぞり返っていると思うと、ほとほと嫌になる。皆荼毘に付せ。
私は人に言葉を合わせ、通じるように話す。感情が動くならばそれに沿って行こう。そうやって疲れ果てる。まるで何かを理解しているかのような物言い。最近の気がかりはこの人にある。長年居るだけあって、身に付いた経験が知識となっているのだろう。ではもっと分かりやすく、できれば端的に伝えることはできないのか?たぶんこの人はできないだろう。知っていることを、自分の知性という基準でしか表現することはできない。考えてみればそれは当然だろうが……
これまでに身につけてきた社交技術、人に教えられてきた価値観、そういったものを疑問を持つことなく取りこんできたのだろう。「なぜ?」と問えば、だってそうだから、とでも答えそうな印象さえある。自らが理解できる範囲でしか理解しようとはしない、という態度。何事かを知っているかのような面持ち。くたばれ。


で、なぜ私の状態が悪いのにつながるのか?……んなこと知るか。先の人の態度が直接の原因だとは言うまい。増悪の要因にはなったのかもしれないが。
今日だって、とんだ茶番を演じさせられた。こちらでの管理情報で説明する方が分かりやすいが、あまりこれを見せるのは好ましくない。そのため身一つで説明、と。新参者の私がやってきたところで、初めから不信の表情だ。確かに私の説明が悪かったのかもしれない。その可能性は十分にある。だが「私はね、そんなふうに分からないままにされるのなんてごめんですよ」と、スケジュール帳にグチャグチャと書いてお手上げだと言われ、挙句の果てに「下がってください」、そして真打が結局、先に見せるつもりのなかった管理情報を持ってのご登場だ。これにはこたえた。
「ひかえい、ひかえおろう」の声に三下はひれ伏し、真打がやってきてメデタシってか。
しかも最後に「私はたいしたことは説明しなかった。あの人の(特性)とかに関係ないと思う。あなたが自信なさそうに説明するから理解してもらえなかったんじゃないか?」と。
っムカつくなあ。今私にそれを言って、何か得があるの?アドバイスなのそれ?先入観と自らの優越を誇示しているだけじゃないの?「(特性)に関係ない」って偏見ないアピールしてるように見せておいて、結局その話題を挙げている時点であんたもムジナなんじゃないの?


グチばっかか。いくらでも書きなぐりたいのにこの徒労感。先入観、感情の混入、そういったものが本当に疎ましい。食欲も、希望も、怒りも哀しみも、全部なくなれ。消えてなくなれ……