11月第4週

「いつまでかかってるの?私、7月までに、って言ったよね。あれから何の結果も出してこない。聞いてばっかり。何もやる気なかったんじゃないの?波風立たないようにじっとして。もういいよ。やらなくていい。私がやる」と…。
きた、と思った。いずれ言われるべきことだった。頭の神経がちりちりと焼き付く。この突っ撥ねられるような感覚。おまえは使えない、無能だと言われるような感覚。息をひそめて生きていくこと。ただ、葬式を挙げることだけを頭に置き、粛々と物事を続けていくこと。それ以上は何もいらない。ただ、息をひそめながら体を燃やし続けていくこと、物陰で火葬をすること。傷を傷として刻み続けていくこと。何にも置き換えてはならない。傷は、傷そのものであるからこそ傷、なのである。苦しみでもなく、痛みでもない。それは付随的なことに過ぎない。ただ、そこに裂開した傷を持ち続けることこそが、日々となる。