「足りない」のは何か

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101208k0000m040122000c.html
「やっぱり何か足りない感じ」と石川都知事…彼はもう、名前間違ってるくらいでいいだろう。「何か足りない感じ」、それは男女という関係が全てを充足させていると信じているからそんなことが言えるのだろうけど、私から見たら男女の組み合わせで何か事足りることなんて、それこそあまりにも限られている。足りないのはあなたの認識だ。男が世界を支配するという妄想に取りつかれた、老人となってしまったあなたの委縮した脳から沁み出てきた残り滓だ。
そもそも彼は何のためにパレードを行っているのか理解しようとしない。ここが重要だろう。おそらく、彼はパレードの公にされた政治的目的などは知っているはずだ。彼はその上で、理解することを拒んでいる。いや、これでも相当譲歩して推測しているのだけど、あるいは相当の無知、自分自身を形作るための価値観を壊されないように意固地になって守り続け、結果として頑迷さしか残らなくなった者の姿か。
知人は私に勧める。「早く結婚して、子供作って、家をローンで買い…」いったい何がそんなにありがたいのか、本当に分からない。それであなたは本当に満足しているのか?それが本当に一生の幸せだと思っているのか?何があなたをそうさせてしまったのか?あなたは自分の価値観を疑ったことがあるか?異性と結婚し、子供を自らの精を用いて産み育て、何十年も連れ添うことがただ一つの真の幸せだと思っているのか?
自分の価値観が世界の常識だと自信たっぷりな顔をしている者には、非常な苛立ちを覚えるとともに、とてつもなく辟易させられる。