観たくなって病気

(以下再開。久しぶりに映画を観たい映画を探しているとこんな感じで空も白むがごとき勢いで時間はたっていくのかもしれない←文法がくるっている。もうだめだ)
いいところでいいブログを見つけた。シネマトピックスオンラインも洗いざらいチェックするというのは楽しかったのだけど、いかんせん徒労感があって、あらためて多少の情報が載っているこのブログはいける。ご紹介。「嗚呼、テレ日トシネマ―雑記」の2010/9/20の記事。
柴田剛監督。「おそいひと」で注目。「堀川中立売」という安倍晴明のなにかかと思われた予告編が、改めてぶっ飛ばしている感じで、既視感はぬぐえないけどでもあのハチャメチャ加減は好きだ。チェック。
REDLINE」も注目。「茶の味」の人だったか。
スープ・オペラ」はその下にある「ヌードの夜」と間違えてクリックしたのだけど、坂井真紀に藤竜也西島隆弘、みな記憶に新しいいい映画に出ていた人ばかり。なごみ系ははずすか当たるか、自分の中で好みが分かれる。罵倒するほど憎めない、手放しで褒めるほど愛しくもないということは、よくある。加賀まりこは「月曜日のユカ」しか知らない。無知ッぷりは変わらず。
ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」は最近知った。これはひどく面白そう。石井隆石井隆石井隆……これは5年くらいは覚えておきたい。ノワールと呼ばれる作品は耽美的であるというか、文字通り暗い背景が良く似合うような世界観をしていたりするような気がするとか浅はかで本当に自分で言っていて嫌になるのだけど、なんつうのかやっぱり、暗いところで蠢く何かっていうのは、得体のしれない気味悪さと同時に、それがふっと現れたりことさらにうねってみせたり、息を呑むような突然さでまさにその媾合の様を見せつけるような、生々しさと絡み合っているのがたまらなく好きで……このくらいにしとこう。とにかく見てみたいのだ。竹中直人が出るって時点で観たい気は6割は固いのだけど。
乱暴者の世界 THE INDEX GUN」これも見ておいた方がいいんかな。並行世界というと「ぼくらの」であったり「クォンタム・ファミリーズ」を思い出すのだけど、えっ「ポチの告白」の高橋玄が脚本・プロデューサーだと…。これは、近くで上映されるんすかね?やっぱり大阪くらい?京都みなみ会館は?もう無理?
マリア様が見てる」はなんと、「BOYS LOVE」を作った寺内康太郎が監督。10人程度の20〜30代女性に交じって野郎が一人、ニヤニヤ。なんだこれ、だったのだけど全体別に面白かったし、このひとなんでこういうの作るんだろう。また見てみたいわ。
泥の惑星」は井土紀州監督。「ラザロ」も見てねえ。すみません。どこかでオールナイトやってないか。
バトル・ロワイアル3D」は久しぶりに見たい。みんな若い。ぴちぴちしとる。ほかにも、「海炭市叙景」は熊切和嘉監督、坂本順治監督の「行きずりの街」…「闇の子供たち」の人か。「闇打つ心臓」は…長崎俊一だった。
原作つながりで行くと、鴨志田譲の「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」だったりとか、絲山秋子の「ばかもの」とか(予告編見てもどうもピンと来ねえ)、玄侑宗久の「アブラクサスの祭」とか(こっちは予告編から好感を持てるしピンとくる)。村上春樹の「ノルウェイの森」もあるのだった。そう、さっきから予告編を見漁っているのだけど、「ノルウェイの森」が最も、色んなものをかきたてる。予告編からは少なくとも、古い時代と変わらぬ新しさ、ゴダールのような一昔ふた昔前の傑作と呼ばれた映画群へのオマージュのようなもの、淡々と小説の一編を読み上げるような“あくどさ”、むろん引用されるビートルズの“Norwegian Wood”(予告編では、階段を駆け上がる姿と併せたのがとても思わせぶりに感じられ、すごく好きだ)、色々なものが重なって小さく丁寧に、しかし水平線の遥か先、森の奥へ向かって一つ一つが畳み込まれてゆるような感覚を抱く。多少は期待していいのではないだろうか。もちろん原作にのめりこんだ者も少なくない。弟は原作を新刊がぼろぼろになるほど読んでいたようだ。彼はこの作品と、「国境の南、太陽の西」を傑作だと言っていた。彼らが何と言うのかは分からないが、もう少しで公開される。


書きすぎた。何時間書いてんだよ。勉強しろって。