∞8感想@湿度→濡場

おおいぬ座シリウスが最も空高く輝く時、ドッグ・デイズと呼ばれる狂気の暑さが襲ってくる。猛暑の中で水分を失った生き物はその別を問わず泡を吹いてひっくり返り、痙攣(ひきつけ)を起こす。駐車中の車の中で赤子はヤニ臭い燻製になる。ミミズは枯れ枝になる。枯れ果てた井戸水のその底には大きな古びた蝦蟇がうずくまり、ベルゼバブの配下によって苗床と化す。年単位で繰り返される狂気の日は「エンドレスエイト」をこのクソ暑い中で見ていたことがきっかけでシナプスの結合を無駄に促進している。全くもって歓迎すべきことである。正気の沙汰ではない。長門は観測者として一万四千何百回と同じ二週間を体験し続けていた。八百比丘尼は何百年も若き体を保ち続けたという。どうでもいいね。全くこの暑い中だとせっかくの、せっかくでもないんだが自由な時間さえも拷問に思えるのだから仕方がない。正直に言って暑いのは本当に嫌いだ。何かが嫌いかって言うと肌がべとついてあたりかまわずベタベタしやがって。目の前でイチャイチャすんなっていってんだろ。頭まで煮えてんのか。まるで3日間火をかけ続けたすき焼きの残骸のようにグチャグチャである。もうへばりついてこそぎ落とすのに一苦労するのが目に見えている。正直2週間目のエンドレスエイトは団長と未来人の胸をことさらに強調している。サービスカット万歳。白い薄靄とセピア色の光景が何度も上映されてすきりれた(なぜか変換できない)フィルムを観ているようで、改めて見てみると長門の瞳が退屈どころか生命力を奪われスリープ状態なのも好ましい。閉鎖空間云々というのは、あの巨大なシシガミ様がいっぱい出てきた回か。あの時はキョンが団長にチッスをしたので脱出できたはず。もう次回が楽しみでたまらない。「ひとなつのアバンツール、ってやつ?」と福山雅治だったかが木村拓哉主演のドラマで恋人役の弟として言っていたが、ああなってほしいものである。慣れきって乾燥してしまった生活に潤いを与えてくれるものは身も蓋もなく言えばエロスだ。命を燃やすような恋がしてみたい…本当にこんなセリフを考えた奴は勝手に燃え尽きればいいと思う。丹下に介抱してもらったらいい。おっつぁん・・・・・・











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