数日のコマ

ここ数日で思い出すもの。
アイアムアヒーロー」(花沢健吾)のゾンビ。頸から上も膨れ上がって眼球と舌がはみ出した、あの顔。
「しまいもん」(IKARIN)の体が入れ替わってまぐわいしたもっさい男女。おれがおまえでおまえがおれで……。
いずれも考えてみれば生々しく、異様で、醜い。上面なぜてほんわかした気分を当て込んでいるようなものはあまり思い出さない。しかし、いろんなマンガを描く人がいるもんだ。かたや20年前のノリを流行のギャルゲーのアンソロジーで描いていて、もうこの頃はワンピースで言えば30巻は超えていたなあなんて思いながら、しかし知り合いがこれがいいと言うものだから話を合わせていたが、こんなん自分じゃ絶対買わねえ。別にアンソロジーが悪いってわけじゃないんだ。ギャルゲーだっていいじゃないか。肝心なのはマンガの描き方だろう。てめえいつの時代の化石だ?マンガ読んでんのか?もちろんそんなこと私が口にするわけないじゃないですか。そうは思うけど、口にするまでもないよね。好きでマンガ描いてるのはいいけれど、商業ベースで売るなよ。売るんならもっとがんばれよ。ああ言いすぎた。アックスとかガロは好きです。憎悪と怨念がたまに混ざっていて、描かざるをえないようなものに突き動かされている作品が多い。脳内がイっている人も多い。それがたまらない。もちろん、この世はそんなものばかりではない。表現方法の手持ちが少なくて、どうしてもこういう描き方しかできないと言う人もいるだろう。だからといって自分だけを癒して済むような作品読まされる身になってみろってんだ。そんなんじゃねえだろ。あああ、またこっちにもどるのか…。


参考までに。

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

しまいもん (1) フィールコミックス

しまいもん (1) フィールコミックス