朦朧、茫洋、散逸、拡散

この一日朦朧としていた。人の話を聞いてもそれが言葉としてではなく、色づけされた映像として映りこむ。一体何の話をしているのか…これはもはや夢物語だ。パニック障害の方が不安に身を震わす姿、その訴えは目の前のプリンタが何枚ものセロハンテープを張り付けられたまま酸化している映像として残る。いったい私は何を見ているのか…竹刀を振り回すときにも私は世界に閉じこもっているようで、「身を捨ててこそ」と言われる中、私は相当に冷静でいるものだから、はたして本当に自分が真面目にやっているのかすら疑わしくなってくる。前に進めない。ただし横には進める。いうなればそのようなものだ。断片がさまよっている。先日も徹夜のために人の報告で流れてくる言葉が幾筋にも分かれて飛来してくるのだが、私の眼前でまとまるかと思うと蚊柱のように霧消してしまう。夢が現へ。非現実的なうごめきである。果たして私はいつの間にか影響を受けていたのだろうか。精神状態に支障をきたしたのだろうか。あるいは、あるいは、あるいは。