テーマ絞る(イメージ)

「〜という光」。テーマを特定、絞るための方法。まさに光という至るところに溢れているものに対し、かかる視点からその性質の理解を試みる際の旗揚げを行うこと。少なくとも、専門分野に資するには何が必要かを明記せねばならない。「光」から何が分かるのか。明らかに実際的な光の体験自体の意義を求めるのではない。もっとも、そこから得られる示唆、ヒントを生かす目的ならばこの限りではない。
クルアーンでの光。聖書での光。仏教典での光。掴みどころのないものであるはずの光は抽象化され、神と関わる文脈でとみに現れる。普段意識していない光。しかし、精神内界を語るときにはメタファーとして現れる。抽象である故の多義性。“分からぬ”ものにこそ。「知る」ということの現われ。理性的把捉というより直観的把捉。心理的受容の瞬間。扉が開くということ。既知世界が破られる瞬間。それ自体が未知であるということ。そして道を示すこと。我々が普段生活しているその周りにある「光」は、「光」ではない。それと認識する瞬間にこそ「光」は「光」となり、我々の前に現れる。救いの手が差し伸べられ、それをそれと気づく瞬間。