馴れ合い

いかなる問題も難問である――これは私自身へ向けるべき言葉である。自分の能力を過信し、容易にできないことさえにも横柄な態度を取る、私自身へ。自らの領土が常に拡がっているという愚かな思い込みは、この世界への馴れ合いに通じ、感情的な態度が許されるとすら錯覚しはじめる。相手が思い通りになるとは決して考えてはならない。ただ、このことを私の劣等性ゆえと考えるのは、遠望において不適切である。むしろこれは事実であり、不断の努力しか認められてはならない。その意味において、私はこの世界とは同じものではない。
意識して操作できるものであれば、あらゆることを操作してみせよう。この不安定な精神を、いや、不安定から抜け出ることのないこの精神というものを、私の手で。