引導や見限りについて

「もっと君はしっかりした人だと思っていました。でも全然ですね。幻滅しました。約束守らないっていうレベルじゃないですよ。君は不誠実です。」
(もう君のことは信用しません。その愛想のよさそうな顔と自虐的で赤裸々な自己開示ですっかり騙されていました。あなたは人に許してもらえれば何でも許されると思っているでしょう。“そんなに気にしなくていいですよ”って言われれば、その言葉を丸のまま信じるでしょう。あなたは自分のことを信用していないんですよ。だから前にも後ろにも進まず、ただ誰かがゴーサインを出してくれるのを待って、責任転嫁のチャンスを狙っているんです。自分では一歩も動けないんでしょう。やります、って昔言いましたよね、君は。たしかに君はやろうとしました。でもやりませんでした。やらなかったことに対し、真剣にぼくに謝りました。いや、謝っているように見えました。あとであれは、君一流のポーズだということにやっと気付きました。もう、怒りを通り越して、呆れています。もう君には何も頼みません。これから君とは何の利害関係をもつ気はありません。これで、この話はおしまいです。ぼくはこれ以上、このことについて話したくありません。これ以上ぼくを怒らせるまえに、出ていってください。
今度もし君と仕事ができることがあれば、その時は君がもっと責任感のある人間になっている時です。さようなら。)


嘘ではないんだよ。何度も何度もそう言われてきた。俺は人間として、社会的人間としても最低なんだ。

最近、そんな夢を見たんだ。皆が確実に嫌がっているのが分かっているのに、その場に平気な顔をしていなければいけないということ。恐ろしかった。目が覚めてしばらく、動悸が止まらなかった。ベッドから出られなかった。怖かった。