漂う

あまりにひどい環境に居過ぎるからか、それとも忙しさの余韻が抜けないのか、実際に頭の回りが以前以上に悪くなっている。千切れていきそうだ。。。

気分は最悪だ。最低限度の環境で睡眠をとり、何とか一日を繰ってはいるがそれが望んだ効果をもたらすとは考えられない。何をしているんだ私は。体がいやな音を立てて凝っていく。
一日が始まる。何を取り掛かりにすればいいのか。湿った朝の空気の中、人が増えてゆく街の中、屑のような生き物がさまようと考えると・・・いやそのような想像すら追いつかない。ただかろうじて分かるのは、ここに不愉快な私がいる、ということだけだ。苦虫を腹の中で圧し潰しながら、ファストフード店に行くべきか迷い、バッグの中の文献が頭に入らないことを呪い、来週もまたやってくる日々に暗澹とし、夏の暑さに閉口しながら街を歩き回るのはこりごりだ。隣の男の目覚しがうるさい。心身から昇る苛立ち、不快、不安、言葉にしてなんになる・・・


思えばnomadismとは、定住さえも私をここにとどめている理由にならない、浮薄の思いを表していたのではなかったか。今ここに最悪の思いをしている私は、またこれもひとつのあり方ではある。かろうじて言葉を喋れるだけが救いだ。奇跡だ。