せんだっての稽古

剣道の練習では六段落ちた人に「お前下手になったな」といわれる。てっきり合格したと思っていたし稽古中にも何も言わなかったのでこれが大人の風格かと思っていたが、つまり好意的に見れば審査を経て目が肥えて注意鋭敏になっており、正直自分が稽古時間中はずっと体中に油膜が張っているような手ごたえのなさを感じていたことを看破されたということなのかもしれないが、ぶっちゃけ八つ当たりちゃうかと。当人にこんなことを言ったら瞬殺+黙殺×ハブだろうけど一瞬そう思った。基本的に直すべきは出端を狙うことと、打ち込みの瞬間に腕を絞って伸ばすこと。しかし昨日はそれに輪をかけ、初めてと言っていいほど次の手を考えていたので、基本はグチャグチャでギリギリの機会を狙っていないため最悪。基本のグチャグチャとは具体的に、打つ時に相手が出るのを「見て」から跳び、相手の動きに無駄に反応して前傾で突っ込んで跳ね足、巨躯の相手とは、出端に跳ばれるたびに後出し出小手。たぶんこの人だと特に小手を出してしまうようだが、前回も注意されたことを繰り返すとかもうバカかアホかと。「稽古やっていないからだろうが気が乗っていない」と。さにあらん。減煙のさしたる効果なし。もうバンバン吸うたろか。
全体で共通していたのは一つ目、自分や相手の動きに対し次にどう動くかを意識し、多少決め付けがあったことプラスex)小手打ちをかわすのはいいが次の手が出ないこと。躱すくらいなら打てよ。二つ目、出端の意味が突然混乱し、①相手が動いたところを剣先の中心を取って抑え、一寸入ったところで打ちこむ②自分が少し前進した時に相手が動いたと思う瞬間打ち込む③そのまま相手が出たところを無思慮に跳ぶ、詰まる所よく分からんと思って適当にやった。つまり出端は触刃の間に入るとき、相手から入られるより自分から入った方が自分の打てる位置に入りやすいからだろうが、それ以前に打つ体勢になってないし小手ばかり打っていたら出端も糞もあったもんではない。
巧者のような作戦と捨て身の使い分けはいかなるものにやあらん。