2008-08-12から1日間の記事一覧

他者との出会い、主体の生起

上記とは別件。内田樹『レヴィナスと愛の現象学』p.70 l.4-12 レヴィナスが「倫理」と呼ぶのは、この「曝露のモード」を選び取る、と言う決断のことである。いや「選び取る」という言い方はすでに適切ではない。「倫理」に先立って他動詞的な能作を行い得る…

懐郷のきもちよさ、のようなもの

かつて失ったと思っていた情動が映像によって呼び起こされる時、私は揺り動かされる。 耳でも舌でも肌でも鼻でもなく、私が取りつかれているのは目だ。目から入る刺激が私を支配している。それはつまるところ私が思索には向いていないことを示すのかもしれな…