2008-11-30から1日間の記事一覧

小説3

しかし、朝は同じように生きとし生けるもの全てに降り注ぐ。 昨日の夜の悪夢を、あまりにも強烈な光で覆い尽くし、消し払う。 私はいまだに夜の傷を――傷とも言えないような、内発的な欠陥の発露を――、抱えていた。 明るい場所にでると、傷は後ろめたさを残し…